
仕事で複数のお客さんから光学ドライブがPCを更新した後に遅くなった!と問い合わせが入りました。
何が原因なのか分からずにドツボにはまって、長らく悩んでいたのですが、無事に解決したので備忘録がてらこちらに記載しようと思います。
ウィルス対策ソフト(ウィルスバスター、マカフィーなど)を導入している場合は、この手順は使用できません。
※ウィルス対策ソフトを利用されている場合は、対策ソフト側のウィルス除外設定を実施してみてください。
Windows Defenderを利用されている方に有効な手順を紹介しています。
経緯
Windows7などでは、あまり意識をせずとも光学ドライブの読み込み速度は遅くはなかったのですが、Windows10、Windows11になった後、お客さんから
「CDの読み込みが異常に遅くなった」
「すべてのデータが登録されるまで数十分かかる事がよくある」
なんて申告が複数のお客さんからあったのです。
解決できる手はないか、いろいろ情報を調べてみましたがどれも不発で頭を悩ませていました。
1)Windowsの設定(PIO病、DMAモード)などの設定
⇒WindowsXP、Windows7などで、読込時にエラーなどが5回以上発生すると自動的に設定が遅いモードに変更される事象が昔あったのですが、Windows10、Windows11はこの設定項目自体がありません。
2)レジストリ
⇒レジストリでの設定ができるかも確認しましたが、該当のIDE/ATAPIコントローラ項目にチャネルがそもそも設定がなく、ドライブ単体での設定ができず断念しました。。
結論
結論から言うと、Windows Defenderのリアルタイム監視が原因でした。
Windowsエクスプローラーのファイルコピーは遅くないんですよ。
ソフトを噛ませて、データを登録処理など行っていると異常に遅いんです。
ここから推測しなければなりませんでしたね。。。
以下より、実際に設定した方法を画像を交えて解説します。
対応
設定画面を開く(Windows10の場合)
スタートメニューから「設定」を開きます。

設定画面を開く(Windows11の場合)
スタートメニューから「設定」を開きます。

見つからなければ、上部の検索バーに「設定」と入力することでも探せます。

更新とセキュリティを開く(Windows10の場合)
「更新とセキュリティ」を開きます。

プライバシーとセキュリティーを開く(Windows11の場合)
左側のメニューより「プライバシーとセキュリティ」を選択します。

Windowsセキュリティを開く(Windows10の場合)
左側のリストから「Windowsセキュリティ」を選択します。

Windowsセキュリティを開く(Windows11の場合)
右側のメニューより、「Windowsセキュリティ」を選択します。

この後の手順はWindows10、Windows11共通です。
以後の手順はWindows10、Windows11共通設定になります。
ウィルスと脅威の防止を開く
右側のメニューから、「ウィルスと脅威の防止」を選択します。

ウィルスと脅威の防止の設定を行う
右側のメニューから、「ウィルスと脅威の防止の設定」より、「設定の管理」をクリックします。

除外の設定を行う
右側の項目を下にスクロールすると、「除外」の項目があるので、「除外の追加または削除」をクリックします。

具体的な除外フォルダ(光学ドライブ)を指定する
この画面で光学ドライブを指定することで、除外設定が可能です。
「+除外の追加」⇒「フォルダ」を選択します。

フォルダの選択画面が表示されます。
ここで、光学ドライブのドライブレターをフォルダーの枠に入力して、「フォルダーの選択」ボタンをクリックします。

※例ではD:ドライブのため、「D:¥」と入力します。
※ここで「D:」で指定すると、Dドライブ内を参照しようとするため設定ができないため注意が必要です。
追加されたことを確認する
除外リストに設定したドライブの情報が追加されます。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
この手順を実施したことで、光学ドライブの読み込み速度が劇的に改善したため、お客さんからも早くなったとの満足を得られた状況でした。
ファイルの読み込み速度全般にも言える事象ですので、
なんか遅いな、
と思ったらWindows Defenderの除外設定を行ってみるのは一つの手段と思います。
この記事が皆さんの役に立ったら幸いです!
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